Windows用iCloudを使うと、iPhone SEの写真やiCloud Driveのファイル、保存したパスワードなどをWindowsパソコンから確認できます。
ケーブルで毎回データを移動する必要がなく、iPhone SEとパソコンの間でファイルを同期できるのが便利な点です。
この記事では、Windows用iCloudのインストール方法、初期設定、写真・ファイルの見方、同期できない場合の対処法を初心者向けに解説します。
- 現在のWindows用iCloudはMicrosoft Storeから入手します。
- iPhone SEと同じApple Accountでサインインしてください。
- Windows用iCloudは、iPhone全体をパソコンへバックアップする機能ではありません。
Windows用iCloudでできること
Windows用iCloudを設定すると、主に次の機能をパソコンから利用できます。
| 機能 | できること |
|---|---|
| iCloud写真 | iPhone SEで撮影した写真や動画をパソコンで確認する |
| iCloud Drive | PDFや書類などのファイルをエクスプローラーで管理する |
| iCloudパスワード | 保存したWebサイトのパスワードをパソコンで利用する |
| カレンダー・連絡先 | 対応するOutlookでiCloudの情報を利用する |
| ブックマーク | 対応ブラウザとSafariのブックマークを同期する |
| 共有アルバム | 共有されている写真や動画をパソコンで確認する |
利用できる項目は、Windows、Windows用iCloud、Outlook、ブラウザなどのバージョンによって異なる場合があります。
Windows用iCloudを使う前に準備するもの
- インターネットへ接続できるWindowsパソコン
- Microsoft Storeを利用するためのMicrosoftアカウント
- iPhone SEで使用しているApple Account
- 本人確認コードを受け取れるiPhone SEまたは電話番号
- WindowsパソコンとiCloudストレージの空き容量
最新機能を利用する場合は、Windows 11と最新のWindows用iCloudが推奨されています。一部の機能はWindows 10でも利用できますが、使用できる機能や条件が異なることがあります。
最初にWindows Updateを行い、パソコンを最新の状態にしておくと、インストールや同期の問題を減らせます。
Windows用iCloudをインストールする方法
- Windowsパソコンで「Microsoft Store」を開く
- 検索欄へ「iCloud」と入力する
- 提供元がApple Inc.の「iCloud」を選ぶ
- 「入手」または「インストール」をクリックする
- インストールが完了するまで待つ
- Windowsのスタートメニューから「iCloud」を開く
検索サイトに表示された非公式なダウンロードサイトは利用せず、Microsoft StoreまたはApple公式サポートから入手してください。
Apple公式:Windows用iCloudをダウンロードする
Windows用iCloudへサインインする方法
- Windowsパソコンで「iCloud」を開く
- iPhone SEと同じApple Accountを入力する
- Apple Accountのパスワードを入力する
- iPhone SEなどに届いた確認コードを入力する
- 画面の案内に従って本人確認を完了する
Windows用iCloudのバージョンによっては、信頼できるiPhoneをパソコンのBluetooth通信範囲内に置くか、両方を同じWi-Fiルーターへ接続するよう求められる場合があります。
サインインできたら、写真、iCloud Drive、パスワードなど、利用したい機能を順番に設定します。
Windows用iCloudの初期設定
- Windows用iCloudを開く
- 設定したい機能の右側にあるボタンをクリックする
- 「同期」または機能を有効にする設定を選ぶ
- 必要に応じて追加設定や拡張機能をインストールする
- 利用したい機能の設定が終わったら「設定を終了」をクリックする
すべてを有効にする必要はありません。写真だけを見たい場合はiCloud写真、ファイルを共有したい場合はiCloud Driveを設定すれば利用できます。
iPhone SE側でiCloudの設定を確認する
Windows側だけでなく、iPhone SE側でも同期したい項目を有効にする必要があります。
- iPhone SEで「設定」を開く
- 画面上部の自分の名前をタップする
- 「iCloud」をタップする
- 「すべてを表示」をタップする
- 同期したい機能がオンになっているか確認する
たとえば、写真をWindowsパソコンで見たい場合はiCloud写真、ファイルを同期したい場合はDriveを有効にします。
iPhone SEのiCloud同期設定と同期されない時の対処法
iPhone SEの写真をWindowsパソコンで見る方法
iPhone SEでiCloud写真を有効にする
- 「設定」を開く
- 自分の名前をタップする
- 「iCloud」をタップする
- 「写真」をタップする
- 「このiPhoneを同期」をオンにする
Windows用iCloudで写真を有効にする
- Windows用iCloudを開く
- 「iCloud写真」の右側にあるボタンをクリックする
- 「iCloud写真」をオンにする
- 画面の案内に従って設定を完了する
パソコンで写真を開く
- Windowsの「エクスプローラー」を開く
- 左側の一覧から「iCloud写真」を選ぶ
- 表示したい写真または動画をダブルクリックする
「iCloud写真」が見つからない場合は、エクスプローラーの「ピクチャ」を開き、その中にある「iCloud写真」を確認してください。
写真や動画の数が多い場合、最初の同期には時間がかかります。パソコンをインターネットへ接続したまま、しばらく待ちましょう。
写真の雲マークとチェックマークの意味
Windows上のiCloud写真には、ファイルの状態を示すマークが表示されることがあります。
| 表示 | 状態 |
|---|---|
| 雲のマーク | iCloud上にあり、パソコンにはまだダウンロードされていない |
| チェックマーク | パソコンへダウンロードされている |
| 進行中のマーク | アップロードまたはダウンロード中 |
オフラインでも使いたい写真は、右クリックして「このデバイス上で常に保持する」を選ぶと、パソコンへ保存された状態を維持できます。
表示名やマークはWindows用iCloudのバージョンによって多少異なる場合があります。
Windowsパソコンの写真をiCloudへ追加する方法
- Windowsの「エクスプローラー」を開く
- 「iCloud写真」を開く
- 追加したい写真や動画をiCloud写真へドラッグする
- アップロードが完了するまで待つ
アップロード後、iPhone SEをインターネットへ接続すると、「写真」アプリから確認できます。
Windowsパソコン上でiCloud写真の画像を編集しても、その編集内容が元の写真としてiPhone SEへ反映されない場合があります。編集した写真を同期したい場合は、別のファイルとして保存してからiCloud写真へ追加してください。
iCloud DriveのファイルをWindowsで使う方法
Windows用iCloudでDriveを有効にする
- Windows用iCloudを開く
- 「iCloud Drive」の設定を開く
- iCloud Driveの同期を有効にする
- 設定を完了する
ファイルを確認する
- Windowsの「エクスプローラー」を開く
- 左側の一覧から「iCloud Drive」を選ぶ
- 確認したいフォルダまたはファイルを開く
WindowsパソコンからiCloud Driveへ保存したファイルは、iPhone SEの「ファイル」アプリから確認できます。
- iPhone SEで「ファイル」アプリを開く
- 「ブラウズ」をタップする
- 「iCloud Drive」をタップする
- 保存したファイルを開く
iCloud Driveのファイルをパソコンへ保存する方法
iCloud Driveのファイルがオンライン上にだけある場合、インターネットへ接続していない状態では開けません。常にパソコンで使用したいファイルは、ダウンロードした状態を維持できます。
- エクスプローラーで「iCloud Drive」を開く
- 対象のファイルまたはフォルダを右クリックする
- 「このデバイス上で常に保持する」を選ぶ
パソコン本体の空き容量を増やしたい場合は、対象を右クリックし、「空き領域を増やす」を選びます。iCloud上のファイルは残り、パソコン内のダウンロードデータだけが取り除かれます。
iCloud Driveのファイルを削除する場合の注意
WindowsパソコンのiCloud Driveからファイルを削除すると、同じApple Accountを使っているiPhone SEやほかの端末からも削除されます。
パソコンの空き容量だけを増やしたい場合は、ファイルそのものを削除せず、「空き領域を増やす」を選んでください。
誤って削除したファイルは、通常30日以内であれば、Windowsのごみ箱やiCloud.comの「最近削除した項目」から復元できる場合があります。
WindowsでiCloudパスワードを使う方法
iPhone SEのiCloudキーチェーンへ保存しているWebサイトのパスワードを、Windowsパソコンでも利用できます。
- Windows用iCloudを開く
- 「パスワードとキーチェーン」の設定を開く
- 「パスワードとキーチェーン」をオンにする
- 必要な場合は確認コードで承認する
- 使用するブラウザの拡張機能をインストールする
設定後は、「iCloudパスワード」アプリからパスワードを確認・管理できます。対応ブラウザでは拡張機能を使って、ユーザー名やパスワードを自動入力できます。
パスワードを扱う機能なので、共用パソコンや他人のパソコンでは設定しないでください。
Windows用iCloudを使わずブラウザから見る方法
一時的に写真やファイルを確認するだけなら、Windows用iCloudをインストールせず、WebブラウザからiCloud.comを利用できます。
- iCloud.comを開く
- Apple Accountでサインインする
- 必要に応じて確認コードを入力する
- 「写真」または「Drive」などを選ぶ
自分のものではないパソコンを使用した場合は、作業後に必ずサインアウトし、パスワードをブラウザへ保存しないでください。
Windows用iCloudをインストールできない場合
Windows Updateを実行する
Windowsが古いと、Microsoft Storeからインストールできない場合があります。「設定」→「Windows Update」と進み、利用できる更新を適用してください。
Microsoftアカウントを確認する
Microsoft Storeへ正しいMicrosoftアカウントでサインインしているか確認します。MicrosoftアカウントとApple Accountは別のアカウントです。
パソコンの空き容量を確認する
Windowsの「設定」→「システム」→「ストレージ」から空き容量を確認します。
Microsoft Storeを更新する
Microsoft Storeを開き、「ライブラリ」からアプリの更新を確認します。その後、もう一度Windows用iCloudを検索してください。
Media Feature Packを求められた場合
一部のWindows環境では、Media Feature Packのインストールを求められる場合があります。表示された案内に従い、Microsoftが提供する機能を追加してから再度試してください。
Windows用iCloudへサインインできない場合
Apple Accountを確認する
iPhone SEで「設定」を開き、画面上部に表示されるApple Accountと同じものを入力しているか確認してください。
確認コードを入力する
2ファクタ認証を利用している場合は、iPhone SEなどの信頼できる端末に届いた6桁の確認コードを入力します。
iPhone SEをパソコンの近くへ置く
Windows用iCloudのバージョンによっては、信頼できるApple製品がBluetooth通信範囲内にあること、またはパソコンと同じWi-Fiルーターへ接続されていることが必要です。
インターネット接続を確認する
Webサイトが開けるか確認します。VPNやセキュリティソフトを使用している場合は、通信が制限されていないかも確認してください。
Appleのシステム状況を確認する
Apple側のサービスで障害やメンテナンスが発生していると、一時的にサインインできないことがあります。
iPhone SEの写真がWindowsへ同期されない場合
次の順番で確認してください。
- iPhone SEのiCloud写真がオンになっているか確認する
- Windows用iCloudでiCloud写真がオンになっているか確認する
- 両方が同じApple Accountを使用しているか確認する
- iCloudストレージに空きがあるか確認する
- Windowsパソコンの空き容量を確認する
- 安定したインターネットへ接続する
- Windows用iCloudを終了して開き直す
- パソコンとiPhone SEを再起動する
- Microsoft StoreでWindows用iCloudを更新する
初回設定時や写真の枚数が多い場合は、同期完了まで時間がかかることがあります。
iCloud Driveがエクスプローラーに表示されない場合
- Windows用iCloudを開く
- iCloud Driveが有効になっているか確認する
- エクスプローラーを閉じて開き直す
- Windows用iCloudから一度サインアウトせず、先にパソコンを再起動する
- Microsoft StoreでWindows用iCloudの更新を確認する
サインアウトすると同期設定やダウンロード状態へ影響する場合があります。最初からサインアウトするのではなく、設定確認と再起動を先に試してください。
iCloudの容量が足りない場合
iCloudストレージは、写真、iCloud Drive、メール、バックアップなどで共通して使用します。無料容量は5GBです。
iPhone SEでは、次の手順で使用状況を確認できます。
- 「設定」を開く
- 自分の名前をタップする
- 「iCloud」をタップする
- ストレージの使用状況を確認する
容量がいっぱいになると、新しい写真やファイルが同期されなくなることがあります。不要なデータを整理するか、必要に応じてiCloud+で容量を追加してください。
Windows用iCloudはiPhoneのバックアップになる?
Windows用iCloudをインストールしただけでは、iPhone SE全体のバックアップは作成されません。
Windows用iCloudは、写真、ファイル、パスワードなどの対応データを同期するためのアプリです。初期化や機種変更に備える場合は、iCloudバックアップまたはパソコンを使った端末バックアップを別に作成してください。
Windows用iCloudを使うときの注意点
- 非公式なサイトからiCloudをダウンロードしない
- iPhone SEと同じApple Accountを使用する
- 写真やファイルの削除は、ほかの同期端末にも反映される
- 共用パソコンではパスワード同期を利用しない
- 大切な写真やファイルは別の場所にもコピーを保管する
- Windows用iCloudとWindowsを最新の状態にする
- サインアウトやアンインストールの前に必要なデータを確認する
よくある質問
Windows用iCloudは無料ですか?
アプリのインストールは無料です。iCloudストレージは5GBまで無料で、容量を追加する場合はiCloud+の料金がかかります。
USBケーブルがなくても同期できますか?
はい。Windows用iCloudはインターネットを通じて同期するため、通常はUSBケーブルを接続する必要がありません。
Windows用iCloudを削除するとiPhoneの写真も消えますか?
アプリをアンインストールしただけで、通常はiCloud上の写真やiPhone SEの写真が直ちに削除されるわけではありません。ただし、アンインストール前の確認画面やファイル削除の操作内容をよく確認してください。
Windows用iCloudとiTunesは同じですか?
異なります。Windows用iCloudは写真、ファイル、パスワードなどの同期に使います。端末の管理や用途によっては、Appleデバイスアプリなど別のアプリを使用します。
iPhone SEを買い替えても利用できますか?
新しいiPhoneで同じApple Accountへサインインし、必要なiCloud機能を有効にすれば引き続き利用できます。
まとめ
Windows用iCloudを利用すると、iPhone SEの写真やファイルをWindowsパソコンから確認できます。
- Windows用iCloudはMicrosoft Storeからインストールする
- iPhone SEと同じApple Accountでサインインする
- 写真はエクスプローラーの「iCloud写真」から確認する
- ファイルは「iCloud Drive」から確認する
- パスワードは専用アプリやブラウザ拡張機能で利用できる
- 削除操作はiPhone SEやほかの端末にも反映される
- 同期しない場合は設定、アカウント、通信、容量、更新を確認する
まずはMicrosoft StoreからWindows用iCloudをインストールし、写真またはiCloud Driveのどちらか必要な機能だけを設定してみましょう。