iPhone SE では、声だけで端末を操作できる「Siri」や「音声コントロール(Voice Control)」という機能が使えます。
これらを活用すれば、手がふさがっているときや画面操作がしにくい場面でも、簡単に命令や操作ができます。
本記事では、Siri・音声コントロールそれぞれの設定方法、操作例、トラブル対処法までをわかりやすく解説します。
1. 音声操作の2種類:Siri と 音声コントロール
| 機能 | 概要 | 利用シーン |
|---|---|---|
| Siri(音声アシスタント) | Apple純正の音声アシスタント。「天気を教えて」「リマインダーを追加」などの命令に対応 | 検索・操作・質問などマルチ |
| 音声コントロール(Voice Control) | 画面上のメニュー・ボタンを操作できるコマンド方式 | 端末の操作全般、アクセシビリティ用途 |
音声コントロールは、画面の各部を「名前」や「数字」でラベル付けして、コマンドでタップ/スワイプ等の操作を可能にします。Apple サポート
2. Siri を設定して使う方法
2-1. Siri の設定
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「設定」アプリを開く
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「Siri と検索」を選択
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以下をオンにする:
- “Hey Siri を聞き取る”
- “サイドボタンで Siri を使用”(ホームボタン機種なら「ホームボタンで Siri を使用」)楽天モバイル+1 -
“ロック画面で Siri を許可” をオンにしておけば、画面ロック状態でも起動可能
Apple の公式マニュアルでも、Siri を音声で操作する方法が案内されています。Apple サポート
2-2. Siri の起動方法と基本操作例
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起動方法
・ホームボタンを長押し(Home ボタン付き機種)iPod Wave
・「Hey Siri」と話しかける(設定で有効化している場合) -
操作例(音声命令)
・「7時にアラームをセット」
・「明日の天気を教えて」
・「○○さんに電話をかけて」
・「タイマーを10分にして」
・「この曲なに?」など音楽検索
Siri は音楽やポッドキャスト再生の操作などにも対応しています。Apple サポート
3. 音声コントロールを設定して使う方法
音声コントロールを有効にすることで、画面上のボタンや要素を音声で操作できるようになります。
3-1. 音声コントロールの有効化
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「設定」アプリ → 「アクセシビリティ」
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「音声コントロール」を選択Apple サポート
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「音声コントロールを設定」 → チュートリアルを開始
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コントロールセンターに音声コントロールのボタンを追加しておくと、オン/オフが切り替えやすいApple サポート
3-2. 音声コントロールの基本コマンド例
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「ホーム画面に移動」
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「項目名 をタップ」
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「戻る」
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「スクロール下に」
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「音量を上げる」など
また、ラベル機能を使って、画面上の要素に「名前」や「番号」を表示させ、それを音声で命令できるようになる機能もあります。Apple サポート
3-3. 音声コントロールを一時停止/再開
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「聞き取りを停止」「聞き取りを開始」などのコマンドで一時停止/再開可能Apple サポート
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また、アクセシビリティのショートカットを使って素早く切り替える設定もできます。Apple サポート
4. Siri と音声コントロールの使い分け・併用
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気軽に命令したい:Siri
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アプリ操作・画面操作を声で完全に制御したい:音声コントロール
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必要に応じて、Siri と音声コントロールを併用するのも有効です。
例えば、Siri に「写真を開いて」と頼んで写真アプリを開き、その後は音声コントロールで操作を続ける、などの流れも可能です。
5. よくあるトラブルと対処法
| 問題 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| “Hey Siri” に反応しない | 設定がオフ | 「Siri と検索」設定で “Hey Siri を聞き取る” をオンに |
| Siri が認識しない・聞き取り失敗 | 音声が小さい・雑音多い | はっきり話す、静かな環境で話す |
| 音声コントロールが動かない | 機能がオフ・制限設定あり | アクセシビリティ設定で有効化、制限解除 |
| コマンドが通らない | ラベル名・識別名が正しくない | ラベルを表示、指定した名称で発話 |
| 使えないアプリ要素がある | アプリが対応していない部分 | 手動操作または代替手段を併用 |
