スマホを使うと、意図せずモバイルデータ通信が発生して通信量が増えることがあります。
iPhone SE では、「モバイルデータ通信(モバイルデータ/セルラー)」を手動でオフにして、Wi-Fi 接続だけで通信する設定にすることが可能です。
この設定を知っておくと、ギガ(通信容量)の節約につながり、海外ローミングの予期せぬ請求を防ぐこともできます。
本記事では、iPhone SE(第1/第2世代)でモバイルデータ通信をオフにする手順、設定の応用(アプリ別通信の制御など)、注意点、トラブル対処法までを網羅的に解説します。
1. モバイルデータ通信をオフにする基本手順
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「設定」アプリを開く
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「モバイルデータ通信」または「モバイル通信」をタップ
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表示された画面で、**「モバイルデータ通信」スイッチをオフ(灰色)**にする
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これにより、Wi-Fi がつながっているときのみ通信を行い、3G/4G/5G 回線は使用されなくなります
補足:オフにしていても、電話通話や SMS(ショートメッセージ)は通常通り利用可能です。
2. モバイルデータ設定の応用:アプリごとの制御
モバイルデータ通信を完全にオフにするのではなく、アプリごとに通信を許可・制限したいケースもあります。
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「モバイルデータ通信」画面内で、登録済みアプリ一覧が出ます。
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各アプリ横のスイッチをオン/オフに切り替えることで、そのアプリがモバイルデータを使うかどうかを個別に制御できます。
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例:メールは Wi-Fi のみ、マップアプリはモバイル通信可、など使い分け可能です。
この方法を使えば、通信容量を節約しつつ、必要なアプリだけはいつでも使えるようにできます。
3. LTE / 5G・データローミングの設定
モバイルデータ通信をオフにしない場合でも、LTE/5G 通信を制御したり、海外でのローミング通信を制限したりする設定があります。
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LTE回線を使用:この項目をオフにすると、より低速な 3G 通信に切り替えることも可能。
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データローミング:海外に渡航した際、キャリア以外の回線を借りて通信をする設定。オンになっていると高額請求のリスクがあるため、国内だけで使う人はオフ推奨。
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これらは「モバイルデータ通信」画面のオプション欄にあります。
4. 機内モードとの違い・使い分け
機能 | モバイルデータ通信オフ | 機内モード |
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電話・SMS | 有効 | 無効(すべての通信遮断) |
Wi-Fi | 有効(Wi-Fiは使える) | Wi-Fi 別途オンにすれば Wi-Fi も可能 |
目的 | 通信量制限・データ節約 | 飛行機内・完全通信遮断時 |
データ通信を完全に遮断したい場合はモバイルデータ通信オフ、すべての通信を停止したい時は機内モードを使い分けると便利です。
5. よくあるトラブルと対処法
症状 | 原因 | 解決方法 |
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モバイル通信がオフにできない | 設定画面の制限・構成プロファイル | スクリーンタイムやプロファイル設定を確認 |
モバイル通信オフにしてもアプリが使われる | アプリが Wi-Fi・キャリア統合通信(Wi-Fi+Cellular)を使う | アプリ設定でモバイル通信をオフにする |
ローミング中に通信された | データローミング設定がオン | ローミング設定をオフに戻す |
LTE 通信に切り替わらない | キャリア設定が古い | キャリア設定アップデート、設定再起動 |